暖炉のお話

フランスとスペインの国境をまたぐ巡礼街道沿いのとある修道院では、聖地サン・ジャック・ド・コンポステル*を目指す巡礼者たちに一晩の寝床を提供していました。

長旅で疲労困憊した聖地巡礼者たちは修道院の大きな暖炉で暖をとり、外の厳しい寒さで冷え切った旅人たちの心と体は、火を焚べた薪がパチパチとはぜる暖炉の前で次第にほぐれていきます。
暖炉はまた、冬の様々な食材を料理へ昇華させる立派なキッチンでもありました。
熱々の暖炉料理に、旅人は旅の疲れを癒され心は安らぎ、続く旅の活力を得られたことでしょう。

縁あって、その由緒ある暖炉のひとつが約50年前に東京・代官山パッションへ運ばれ、今日に至るまで日本人のお腹と心を満たしてきました。
中世の聖地巡礼者たちに想いを馳せ、パッションで今や希少な暖炉料理の温もりに触れてみてください。

*「サン・ジャック・ド・コンポステル」とは、フランスからスペインへ1500㎞続く、キリスト教三大巡礼地の終点。 ユネスコの世界遺産にも指定されている。 (地図の”SANTIAGO”)